生まれなかった都市

観測日記とメニュー

20220430-0502 フィリピン、陰謀論、相続

・地元からかなり離れた土地の相続のため遠出をした。実際は相続といっても、祖父(故人)から父への土地相続にともなう名義変更であり、来年か再来年度から義務化するためとっととやらなくてはならない。

本来は祖父が亡くなった段階ですぐに終わらせるべきなのだが、地元の行政書士に頼むと報酬が一般的な初任給の3倍ぐらいかかるので、母が渋って引き延ばし、ずるずる何年も経ってしまった。ただし、登記に必要な書類には(固定資産評価証明を除き)有効期限がないので、塩漬け状態の書類でも手を入れれば息を吹き返す。書類の集め方、申請書類の書き方も、今時ネットの情報が充実しているので苦労することはない。

 

相続登記を自分でやってみた

 

記録のため、困ったことを列挙する。

・固定資産評価証明書は、不動産一件につき発行料が200円かかるため、少し高額になりがちだし、法務局に提出する際は最新年度のものが必要なので何度も取るのは手間である。3年に一度の評価替えを挟んでしまうと、計算しなおさなければいけないのでさらに大変になる。

・登記情報の全部事項証明書は提出の必要はないものの、とっておくと何かと便利である。ただ、たまに被相続者が未登記のまま建てた建物などがあると、固定資産評価証明には記録があり、課税もされているが、登記情報はない建物が存在することになり、登記の義務が生じる。

こういう場合は正直に登記するか、登記は後回しで土地だけ相続するか選ぶ。この辺は不動産関係の友人に聞いてなんとかした。友人がいない場合は最悪全部事項証明書が取れた範囲で名義変更すればいいんじゃないかと思うが、地番などがぐちゃぐちゃになっている場合は図書館などで調べる必要があるのかも。

・大卒の親戚がいて、春休み暇そうにしてれば、勉強もかねてこういう事務は頼むとよいと思う。四則演算と読み書きができればある程度まではできるレベルの作業だと思った。。

 

ほんらいかかったはずの手間賃が浮いたので本当に良かった。ついでに少し飲んだが、あまりにも人がいなくてがっかり。30年前は板前4人いて、並んでも入れなかったような店が、今はいけすにカビが生えて、板前も店長一人、カウンターにもおれぐらいで、21時には通りにも人がいなくなる。

 

・30日は蒲郡に行った。潮干狩り客が多いところは避けて、歩いて西浦温泉まで往路3時間弱かけて移動。人も少ないし最高だった。野良の潮干狩り場がたくさんあって、堤防沿いのガードレールから垂らされた縄をたぐり、テトラポットを超えて浜へ上り下りする人たちがいた。

途中のキャンプ場でそばを食べたり(妙にうまかった)しながら下山し、電車でまた蒲郡へ移動。50歩で終わってしまうような短い駅前地下街で飲む。開店したばかりの居酒屋で、40代くらいの派手めのオーナー、うだつのあがらなそうだが経験豊富な店長、骨格が16歳ほどだが隈と皴が30代のフィリピーナで回していて、フィリピーナには生れたばかりの赤ちゃんがいるようだった。途中隣に座った別のフィリピーナとも軽く話す。ドゥテルテ・マルコス支持で、アキノをバカにしていた。焼き鳥はうまかった。

いい具合に酔っぱらった状態で、次の店を紹介してもらったら連れていかれたのがフィリピンパブだった(こういうことじゃない)。3人ほどとビザや暮らし向きの話をして、すぐ帰ったが、妙に酒が回ってしまい、帰ったらふらふら。

digital.asahi.com

あっ!こっ、ここだ、このオーナーだ、この店だ…。

 

・最近はキャバ嬢や風俗嬢、婚活系、その他よく分からない仕事をしている人たちが日常について適当につぶやくTwitterをみるようにしている。とくに面白いことをいうわけでもない人たちが、ブログほど固まってもいないエピソードを(バズる文法以前の形態で)単発でポンポン出してくれるのが心地よい。こっちは知らん人を見るためにネットをやっているわけで、面白いものを見たいわけではない。

ただ気になったのは、反ワクチン・PCR陰謀論系のTwitterとキャバ嬢たちの親和性である。おそらく、反ワクチン→行政への不信→大麻推進でつながっていて、ここにヒップホップ成分が聞いてきたり、ウクライナ系の陰謀論がさらに上流から入ってきたりして、それを逆向きにたどった結果キャバ嬢から陰謀論までコネクトするのだと思う。

そしてこうした陰謀論は、世界観丸ごと預けられているわけではなく、「世の中が右利き用に出来ている」ぐらいのノリで気軽に生活に取り入れられているようだ。ユダヤ陰謀論も、ネット以外のリアルの知り合いやすれちがいから比較的聞くことがあるので、相当人口に膾炙しているのだろう。これ自体、どこまで制御すべきかは難しいと思うが、ただ誤った情報を流す人たちは早く潰すべきなのは間違いない。信じる側の問題ではもはやないので、リテラシー教育に知恵とコストつかうならアーキテクチャを整備すべき時期に来ている。