生まれなかった都市

観測日記とメニュー

M-1のネタ動画の感想をコンビ名を伏せて書くのでぜひ当ててください!

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パヌー・月面歩行 企画ライブ「すごくいい」

11/25 中野シアターかざあな

開場18:20 開演18:30 終演20:15予定

入場無料 カンパ制

 

1 めちゃくちゃ面白い。ツッコミがうまい。よくこの2人のバランスで組んで、この設定のネタをつくれたなと思う。

 

2 つまらないけど、見ちゃう。いつまでたってもテンポが良くならない。あと、だいぶ年をとったよな。

 

3 面白すぎる。全然ウケてないし、年もとって衣装も変えて、見た目は変になってるが、ものすごく面白い。でもこのタイミングでこんなにすべったら心折れるよな…

 

4 力が入りすぎ。速すぎ。緊張してるのか?本来聞かせるはずの側の声が響かないし表情があんまりよくない。若者の客に甘やかされている。

 

5 みんながほめてるから見たけど、そうでもない。これは普通に思いつくし、できる。けっきょくお笑いって見た目なんだな、と思わされた。若くて細い人がこのネタを思い付くのはずるいよ。

 

6 面白い。父が勧めてきたけど、父は本当にこのネタを勧めたのか?声がでかすぎる。こんなに素人くさいままでもいいんだ。

 

7 ひどい。このテーマでこのやり口で何か爪痕を残せると思っているとすれば本当におかしい。舞台慣れしかしていない。これを日本でちゃんと見て、感想を言っているのはおれだけだと思う。

 

8 別につまらなくはないけど、ツッコミの一言でウケるタイプのお笑いはもういいよ。あとボケがそんなに変じゃない。

 

9 面白い!やっぱりちゃんと力を入れてはダメなんだ。なんでこんなに抜けるんだ。

 

10 なんでツッコミがボケを潰しているのにこんなに面白いんだろう?

 

 

 

 

やめてしまえ!(男の子のお説教タイム2)

youtu.be

 

M-13回戦で中国をいじったコンビがいて、それがけっこう炎上しているらしい。そういうものをもう見たくないので、動画は見ずに文字起こしだけ読んで、これは許されないラインだと感じた。ただ、これを差別と呼ぶかどうかには争いがある。

 

お笑いに対して「差別」という言葉を使うことには可能なかぎり慎重であるべきである。第一の理由として、過剰な委縮効果をもたらすというのがある。明確な人種差別ボケから、ちょっとしたマイクロアグレッションに近いツッコミまで、「差別」の一言でまるっと括れてしまう上、はっきりとした線引きと、ひどさの程度にあてがうべき明確な尺度がないので、批判がエスカレートしやすく、意識しだすと無限に意識できてしまい、過剰防衛を招く可能性が高い。線引き論はTwitterでは不評だが、これはもう絶対大丈夫、という確信が持てないのが差別の怖いところで、もしその線引きがきれいにできる、確実に安全なものがある、「他人の気持ちを考える」ことであまねく回避可能と思っている人がいるとしたら、ひどい思い上がりである。

 

もうひとつの理由は、「差別」という概念をお笑いに当てはめることが、無駄な議論を招くことがあるからだ。あるボケが人種差別的だとして、被害者が誰かというのは必ずしも明快に答えられる問いではない(いないとは断言していない、念のため)。それを見ている客が傷つく、というのは一つの回答としてあるが、かといって、では誰も見ていなければ差別ではないのか、客席にその差別のターゲットとなる属性を持っている人がいなければ差別ではないのか、と問われると、明確に答えることは難しくなる。私たちは、人種差別的なお笑いを見たときに、必ずしもその観客の属性を考えてから、それが差別かどうかを判断しているわけではないからだ。「差別」という言葉を批評に放り込むと、こうした問いに対して逐一突き詰めて考えなければいけなくなり、これはあまり生産的と思えない。また、風刺との線引きも考える必要がある(たとえば、現行の中国の政治体制や政策に問題があるのは確かで、それを批判するのは誤った行為ではない。)

 

(差別的なお笑いのネタが罪深いとすれば、それは何よりもやっている側を狂わせるからだ。ダブル_ッキングの川_とか元巨_の人とか、完全に狂ってしまっているではないか。ちょっとしたアグレッションでウケという報酬がもらえるというのが、どれだけ人を過激にさせるか。)

 

許されないかどうかの線引きをするなら、その笑いが憎悪を増幅するかどうか(差別は揶揄・からかいをまずは惹起するが、それを第一の基準に持ってこないことにここでの議論の重点がある)だろう。まず、笑いから揶揄・からかいの要素を完全に取り除くことは非常に難しい(私見なので補強が必要だが、あえて深くはふれない)。ただ、憎悪を笑いから取り除くことは簡単にできる。また、憎悪は直接的に暴力に結び付きやすいが、揶揄・からかいはそうではない。さらに、揶揄・からかいは比較的容易に収まることのある感情だが(前はおかまを面白いと思っていたが、今は思えない、というのは一般的な感覚だろう)、憎悪はそうではない。以上から、憎悪を煽ることの方が、揶揄・からかいの気持ちを惹起するよりも、悪さが強いと言える(あのネタが問題なのは、あからさまに憎悪の方向を中国に誘導しているからだ。一方、ザ・マミィの障がい者いじりのコントは、醜悪で無知はあるが、許されないレベルではない)。

 

もう一つ付け加えると、舞台上で笑いをとることが悪につながるとすれば、それは「この人たちのこと・この出来事のことは公に笑ってもよい/憎んでもよい」というメッセージになるという点が大きい(沈黙の螺旋理論)。すなわち、それを笑うこと自体が問題なのではなく、笑うことが許されている、笑うことが認められているという感覚が問題なのである。そしてそれも、揶揄・からかいよりも憎悪の方が、社会的にもたらす害悪が明らかに大きい。その点において、今話題になっている漫才は許すことができない。(揶揄・からかいを惹起する笑いが許されるとは言っておらず、あえて線引きをするなら、相対的にマシなのはどちらか、という話。)

 

ここからは単なる悪口だが、ああいう大学1年生みたいなネタが受け入れられるのはどういうことなんだ。偏見や外国いじりって、本当に誰でもできる。何か見るべきものがあるとすれば「舞台慣れ」の一要素だけで、結局芸歴とか、「ネタを磨く」とかって、単なる「舞台慣れ」のことなのではないか。アマチュアM-1準々決勝に上がったり、学生がKOC準決勝に上がってるのって、アマチュアや学生のレベルが高いんじゃなくて、単に「プロ」のレベルが低いという話であると思う。その程度の大会ということだ。プロの側も、特に何も磨いておらず、単に「舞台慣れ」度合いだけが上がり、「見やすさ」の一本槍で戦ってるだけなんじゃないのか??

 

おれにはギゾゾというコンビがあって、ゆっくり大きい声で偏見とかひどいことを言う、みたいなネタなんですが、それも最近は本当にほとんどやらない、やる機会があっても基本断るようにしていて、それはなんでかと言うと、今言ったみたいに、マジで誰でもできることだからである。「ゆっくりしゃべる」「偏見や過激な発言をする」この二つのカードは切るのがあまりにも簡単で、素人が一番手を出しやすい要素でもある。とくに「ゆっくりしゃべる」は、夕げぐらいセンスとオーラと間合い(と舞台慣れ)がないとしっかり成立しない、単なる痛々しい人たちになってしまう。誰でもできるようなものを見るんだったらわざわざ学生お笑いも社会人お笑いも、素人のお笑いなんて見に行かない。学生の頃に大学の食堂で、隣に座った運動部の人たちが新歓用の漫才の練習をしていて、それが「天皇制が~」「いや新入生の前で思想強すぎww」みたいなやりとりで、おれは本当にうんざりしたんだ。濃縮して書いてますけど、ほとんどこのレベルのお笑いの人はわんさかいる。

 

パヌーのお笑いはどこでも見たことないものです。ライブに来てください!!!舞台慣れも、これからします!!!!

 

パヌー・月面歩行 企画ライブ「すごくいい」

11/25 中野シアターかざあな

開場18:20 開演18:30 終演20:15予定

入場無料 カンパ制

 

 

 

 

 

 

 

 

SPARK2023 7.16 ふりかえり①(宮本佳林、スタプラ研、ハロ研ユニ)

宮本佳林——「ひといき」ってそんなにいい曲ですか?

バスが10:30ごろに駐車場に到着、スムーズに入場を済ませ、他の舞台やフードを軽く見て回り、10分前ぐらいにかりんのステージに向かう。優先スペースに入れるチケットだったので、かなり遅くに行ってもほぼ最前で見られた。

 

セトリ。

1 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?

2 なんてったって I Love You

3 Happy Days

4 自分ファースト

5 若者ブランド

6 落ちこぼれのガラクタだって

 

パフォーマンスに何の文句もないがとにかく常識はずれに暑く、倒れた人もいたらしい。いまさらだけど、歌唱力・発声が違うのはもちろんのこと、かりんの歌唱!という替えのきかなさもあり、満足はした。あとなんてったっては振り付けがかわいいな。

 

ただ、朝イチSPARKステージの最初で「ひといき」ってどうなんだ。めちゃくちゃ盛り上がってはいたけど、朝っぱらから聞きたい曲か?自信もってなんてったってやってくれたっていいんだよ。ソロ時代の曲は知名度的に最初からやるのはやめとこうみたいなことか?でも次の日の横浜のフェスでは一曲目からなんてったってやったらしいし、ハロオタ向けのサービスなのか。それにしてもそんないい曲?

 

スタプラ研究生——あざとい子どもをどう捉えるか

セトリ。

1 最高WonderfulTime

2 すきっ!

3 わざとあざとエキスパート

4 YELL

5 追い風とストーリー

髪型だけじゃ見分けまったくつかないから全員同じ衣装は勘弁してくれ~。せめて集合写真に名前いれたやつ見せてくれ~。ホームページが普通に私服で髪型もステージと違うから、誰が誰だか分からないよ。

1と5が研究生オリジナルの曲で、とても良かった。特に1曲目はサビの入りで歌唱じゃなくてハミングを聞かせる曲で、そこの外し方も好ましく、コールも分かりやすかった。5曲目は天まで登れ!とかきみの登場みたいなポジションの、自分たちの境遇を歌った元気ソング系で、これもいい曲。ときめき宣伝部の曲も知ってたし、YELLもフリコピしやすく楽しいライブだった。一番子どもの渡辺ゆうが歌うまかった。というかみんな発声がよくてうまい!娘。の平均よりうまいんじゃないかと思ってしまう。途中から声が詰まってる子や顔が真っ赤な子がいて心配になるなどした。暑すぎる。

とにかくレスがものすごく激しく、笑顔含めた表情も豊かで、サービス精神がたいへん旺盛であった。鍛えられてるな~。平均年齢はハロ研より低く、しかしほぼ全員インスタとTikTokを個人でやらされている。しかも特典会をのぞいたら、何らかの方法であれば全員と集合写真がとれたらしい。このあたりのオタクへの「媚び方」がハロ研とは一線を画しており、このあたりむしろスタ研のほうが今後厳しい戦いになるだろうと思った(後述)。ハロオタもみんな子どもが好きなので喜んでおった。

 

ハロプロ研修生ユニット '23——捨てるべきものとこれから

セトリ。

1. 明日テンキになあれ

2. 女で地球は回ってる

3. ありがた迷惑物語

4. 書いては消してのI LOVE YOU

5. ダイスキだけど付き合えない

6. 一尺玉でぶっ放せ

7. 有頂天LOVE

8. 彼女になりたいっ!!!

まずセトリを見ると分かるが有頂天と彼女になりたいっ!!!の蛇足感がすごい。エッグ系(こんな言い方ないな)の特定の子が歌って初めて映える曲だと思うので、ポリッシュされた比較的ノーマルな声と歌い方の研ユニに歌わせる曲ではない。もうやらなくていいよ。やるならユニットじゃなくてハロメン全員とかでやってね。

というか7曲目ぐらいからもう暑すぎて正直早く終わってくれと思っていた。他のオタクも有頂天であんまりテンションが上がってなかった(とにかく暑すぎて)。

 

序盤の曲を聞いて、衣装の感じやメイクの感じ、歌唱の成長やダンスの艶を見ていると、平均年齢の高さもあるので当たり前だが、一般的な子どもアイドルの売り方ではなく、ハロにしかできないやり口と曲で、なおかつ新路線を探しているのだと思った。自分はハロプロのあざとくない真剣な瞬間が好きなので、そこがスタプラにはない良さなんだなあと改めて認識(そりゃえぐいときもあるんだが)。そしてそれは、時代の変化とも偶然に符合しているだろう。

 

子ども(ここでは小中学生を念頭に置いている)に歌って踊らせる系の音楽・アイドルをめぐる状況は今後どんどん厳しくなっていくのは目に見えていて、それは時代の感覚や倫理もあるだろうし、単純に子どもが少なくなっているのもあるだろうが、少なくとも自分はあらゆるパターナリズムに原則反対なので、やりたい子どもがいるかぎりこういう産業はなくすべきではないし、なくならないと思う。もちろん「性的搾取」とか「消費」の問題は深刻なので(このあたり「」をつけているのは、この深刻さも本来無条件で認めるべきものではないから)、そういう問題から目を背けるべきではなく、アイドルになることの直接的・間接的なリスクは子どもに伝えておくのが理想的な環境であると思う。しかし普通に考えて子どもにそれらを説明して理解させるのは困難であり、そこで子どもの代理人として出てくるのが保護者はじめ親で、基本的には子どもの権利を守る方向で親と事務所の間で話し合いがもたれ、その結果として規制や保障やなんらかの対応がなされてゆくだろう。ここまでは普通の話。

 

ただ実際の問題として、子どもに群がるおじさん、という構図は今となってはやや厳しいものがある(もちろん一般に思われているより研修生のファンには女性が多いし、ロリコンばかりというわけでは必ずしもない)。この厳しさは強くなることはあっても弱まることはないと思うので、今後も引き続き子どもをわんさか使ってライブやら何やらやるというのはもう難しいだろう。その点、研修生を少数精鋭化し、ユニットパッケージでとっととデビューさせちゃうというのは一つの手だと思うし、そこでの売り方・曲の作り方も、厳しさを中和させる効果をうまく果たしており、このへんの球筋の良さはさすがハロプロだなあと感じた。特に笑顔の作り方がかなり抑制的なことを改めて認識させられ、このあたりスタプラ研究生と好対照をなしており、興味深かった。レスもほぼない。

 

具体的なパフォーマンスでいうと小野田かりんが良すぎる。元気になってよかったね。自分はガニ股の気合の入りようでハロメンを測っているので、その点は小野田の一人勝ちだった。植村は歌がけっこうよい。研ユニの新曲2曲は両方ともかっこいいよね。歌唱はそこまででもないがリズム感と体力がスタプラと段違いであり、このあたりもハロの力を見せつけられるなど。

 

今日はいったんここまで。

YouTubeの日本語(ほか今後の告知11.25など)

 

これはYouTubeではなくテレビ番組だが、「増長」の誤用である。

音がベースにあるタイプの誤用は、普段から聴覚メディアでコミュニケーションをとっているからこそ生じるわけで、たとえばこのブログで取り上げた「触角」→「触覚」なども同じ部類に入るだろうか(「しょっかく」という表現でやり取りする以上は音声コミュニケーションに支障は生じない)。ただ「ぞうちょう」を「じょうちょう」と言い間違えていたらやり取りでつまづくので少し違うような気もする。

 

あとこれ。

youtu.be

 

1分40秒ぐらいで「目まぐるしい」を「めば苦しい」と字幕表示しているがこれは完全に誤り。これも普段音でやり取りしているものを文字に移す時に露見するタイプの誤りである。

 

対して、最近見つけた誤用。

youtu.be

(たぶんこれだと思うが、もう消された別の動画かもしれない)

 

どこかのタイミングで「そうおうしい」という発話があり、これは「ふさわしい」→「相応しい」→「そうおうしい」で間違えていると思うので、文字がコミュニケーションのベースにあるからこそ起こる誤りである。

 

文字でやり取りしている限り読みの誤りには気づかない。音でやり取りしている限り文字の誤りには気づかない。この二つのうち、後者の誤りがさいきん増えている気がして、YouTubeっぽい間違いだな、と思っている。ただ、「言わざる負えない」は音ドリブンの誤りであるいっぽう、音でのコミュニケーションが爆発的に拡大する以前からある気がするので不思議だ。

 

告知です。2つあります。

 

まず7月30日にギゾゾで2分ネタをやります

 

 

ギゾゾは基本文化祭とかで8分やったりするコンビで、あと本当にひどいことを言ったりするタイプの漫才をやるので、2分で賞レース対策ライブというのはちょっとあんまり出ることはないと思ってたのですが、あとで書くようにいろいろ事情があってやることにしました。相方が快諾してくれたのでよかったです。ギゾゾは東大落研で一番面白い人を決める学内ライブで優勝してます。そもそもさいきん東大落研がどうこうみたいな話をよく目にしますが、普通に考えてギゾゾ抜きには語れないと思います。

 

11月25日にパヌーと月面歩行で主催ライブをやります。パヌーも月面歩行も全然友達がおらず、ありがたいことに最近はちょこちょこ呼んでもらえているのですが(呼んでくれている人本当に感謝しています、鈴木さん・遠藤さんありがとうございます)、それでもなかなか厳しいというところがあり、互いに頑張っていこうということで意気投合、主催ライブをすることになりました。よろしくお願いします。

 

 

ちょっとつまらない話ですが、メガネなし博士のライブにパヌーで呼んでもらって(本当にありがとうございました)、新井薬師から名古屋に終電で帰らなければいけなくて急いで西武線に乗った時、同じ電車にライブを見に来た後輩が乗っていて、そういうとき「面白かったです」みたいな話になるのが嫌で、つい悪口とか聞いてしまうのですが、そこでパヌーの悪口を聞いたとき「学祭のネタみたい」「名古屋から来てこれやるの?」など言われ、自業自得ですがさすがにグラっときたので「面白かったところを言ってよ」とねだったら「面白かったところなんて言う必要ないじゃないですか。向上心とかないんですか?」との質問に「向上心なんかないよ」と答えました。こっちは名古屋で普通に仕事して東京で楽しくお笑いやってるわけで、そういう人に戦うことを強制するのはお門違いだと思っていました。

ただそのとき相手の目からふっと光が消えて、「あ、ないんですか。あ~ないんなら話違いますわ」みたいなテンションになったのを強く覚えていて、ああこの人はいちおう「一緒に頑張る人」としておれのことを見てくれていたんだな、と勘違いかもしれませんが感じました。こういうことはけっこうあって、意外と昔一緒にライブ出てた人(とくにプロ)とさいきんライブ一緒になると、一緒に戦う人、というか、同じ土俵に立ってる人、みたいな扱いをしてくれることが結構あって、そういうとき、おれはとっくに降りてるのにな、と思う一方、こういうことが起きると、強かった昔の自分を裏切っているような気持になり、落ち込みます。

たしかにパヌーのその時のネタはある程度やっつけで作ったところもあり、ただかなりの水準はクリアしているし面白いネタなので自信もってやってるし手抜きということはないのですが、ただもう少し磨ければ磨ける粗削りなネタで、でもおもしろいので、これで何が悪いんだよ、社会人なんだよこっちは、という気持ちがありました。

しかし実際その後輩も含め、周りの人が結果を残してるのは本当にキツイものがあります。周りの人の結果を目にするたび、逆におれだけ時間が止まっているような(むしろ逆で、おれが就職なりなんなりで人生を進めているのですが。おまえらがダラダラしているのだ)気分になり、毎回暗くなります。

このままだと一生こういうものを抱えて生きていくことになると思うので、ちょっとここからは少しずつ(もちろん少しずつですが)エンジンを入れていくことにします。ギゾゾの2分ネタもやります。M-1は出ませんが。パヌーの3分ネタもやります。KOCは出ませんが。こういうのに出ないのは、こういうのでウケないからです(意味がない)。ただラ行変格活用はR-1に出ます。ぜったいに2回戦を目指します。

とにかくライブに呼んでください。さっきの後輩はけっこうライブに呼んでくれる気持ちがあって、一度「月3で(東京のライブに)出られませんか?」と聞かれた時「月3?⁉⁉⁉⁉」と答えてしまった(名古屋から月3は体力が相当厳しい)のもあり、最近はあまり声がかからないし、なおかつ呼んでくれたライブで滑ったので(ごめん)、ちょっとひどい感じですが、読んでたらまた呼んでね。

 

ある程度ひねくれがあるので、この間の「きょーどーさんかく」ライブの打ち上げでおれが「呼ばれないし、友達も少ないから普通だったらやめてるけど、いかんせんウケちゃうからやめられないんだよね~」みたいなことを言って隣の人に同意を求めていたら(隣の人は「はあ…」みたいなリアクションだった気がします)、向かいに座っていたかすみんさんに「大学2年生の尖り方だよ」と言われしょぼんとするみたいなことがありました。呼んでくれたらできるかぎり出ますが、まあとはいえ自分たちでもやろうということで、11月25日、結構本気のメンツを集めています!びっくりする出演者もいると思います。思ってるよりほんとうにちゃんと強いライブになると思います。よろしくお願いします。あとこれを見た人は11月25日にライブを絶対やらないでください!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名古屋で外さない店

先週末、「食べログ百名店」にランクインした洋食屋をめぐり日本中をうろうろしている先輩に、名古屋の百名店をおごってもらう機会があり、新栄でしっかりしたコースランチを食べた。

2時間ほどしっかり食事をして店を出ると、先輩は開口一番笑って「いや~期待はずれだったなあ…」と言った。確かに、どんなコース料理でもどこかでクライマックスがあるはずなのだが、その店はいつまでたっても「うまい」と思う瞬間がなかった(最初にカキフライが来て、そのあとそれと同じ形の揚げ物が二回出てきた)。その後も先輩は、前も名古屋の百名店はいまいちだった、街全体のレベルが低いのではないか、もう名古屋には飯を食いに来ない、と酷評しており、実際ある程度その通りだと思う。

 

以上の店は例外的だが、とはいえ名古屋でひとりで気軽に飲みに行けるうまい店は本当に少ない。そこで、今まで行った中で、ここは間違いない、という店を備忘として(エゴサよけとして伏字で)書いておく。名古屋外も含む。とはいえ、もっともすぐれた店はここには書かない。直接聞いてほしい。また、一人飲みに特化したラインナップなので複数人で行く店、また洋食系はまったくリストに入っていない。普通にマメゾンはうまいので行くと良い。

 

1.今池 O_EN H_USE

とくに説明なし。店構えしか知らないと、一人でも気軽に行けるというのが分からない。それがハードルだがそれ以外は気楽な店である。

 

2.鶴舞 串_郎

いわゆる居酒屋好きにはウケないかなりカジュアルな店。串が妙にうまいのと、酒がかなり安い。厨房で外国人店員が駄弁っているのを見て、興を削いだのか不機嫌そうに帰っていくおじさんを目撃したことがあるが、そういうやつは居酒屋に行くな。

 

3.左_山 やきとり大吉

大吉は平均点が安定している分、なんとなくあなどられがちだが、場所によっては驚異的にうまい店がある。やや名古屋中心部から離れるが、ここがそれ。店の雰囲気の良さだと米野_もかなり良い。実は鶴里がハイパーうまいのだが長期休みに入っている。

 

4.藤が丘 寿司屋 _葵

名古屋は醤油が甘いので寿司・刺身が軒並みまずい(好み)。ただし、ここはなんだか分からないが安くてうまい寿司屋。駅前のたこ焼き屋も飲みに使うと良い。

 

5.太田川 酒場 えび_

良い。

 

いったん以上。

旧中村遊廓の中村病院・弁財天・濠の位置について

中村病院

明治20年12月、名古屋区竪三ツ蔵町(現・中区栄1丁目)に名古屋駆梅院が設置(すでに熱田には駆梅所が存在した)され、翌年4月に愛知駆梅院に改名、明治22年3月に県立駆梅院として県立愛知病院から独立し、県立駆梅院となる。細かい経緯はリンクから名古屋市史に飛べば分かる。

crd.ndl.go.jp

memo:NDLの個人送信で『名古屋市史』(1968)政治編第3巻570頁を参照した。昭和36年『愛知県衛生年報』には「22年3月県立愛知病院から分離して発足」とあるが、『名古屋市史』にはない。

大正12(1923)年に大須から中村へと遊廓が移転するのにともない(中村遊廓の誕生)、この駆梅院も中村へと移転、名称は(県立名古屋診療所だったが、その後)県立中村病院となる。(※2023/3/14 後述の執筆者さまからご教示いただき、下線部を追記しました。)

昭和21年、公娼制度は廃止されるが、「給仕婦組合」(名前が変わっただけ)の要請により検診を継続。中村遊廓も名楽園へと名称変更、貸座敷は特殊飲食店となり、赤線時代に突入する。

面白いのが、昭和36年『愛知県衛生年報』に、「戦後急激に増加してきた散娼に対しても公衆衛生上の見地から検診業務を行なった」とある。中村病院を存続させた公娼たちもさることながら、散娼(いわゆる「立ちんぼ」に近い?特定の組織に所属しない娼婦)の動向が見えていた当局者の判断が興味深い。

昭和23年に性病予防法が施行されると、広く一般県民の性病診療に門戸を開き、同時に泌尿器科産婦人科などを増設、一般診療へと手を広げたが、33年4月に売春防止法が施行され、赤線が廃止されると、集団検診業務の終了とともに、35年には業務を縮小して中村診療所に改称、36年3月に閉鎖される。

ただ、34年4月の時点で、病院内に愛知県立中村准看護婦学院が設立されており、そちらは35年9月、中村診療所?の設備を引き継いで設立された県立高等看護学の内部で存続する。准看護婦学院は44年に閉鎖、高等看護学院も46年、現在の総合看護専門学校に統合される。

問題は中村病院の住所で、今年出版された『愛知の大正・戦前昭和を歩く』(風媒社、溝口常俊編)には「病院跡地には多くの娼妓たちが渡った橋の一部がわずかに残されている」とある。これがどこか分からなかったので、まずいったんさっき挙げた『愛知県衛生年報』から住所を「中村区道下町3丁目1番地」に特定し、http://www.tokei-gis.city.nagoya.jp/index.asp?dtp=7 から当時の地図で具体的な場所を割り出した。素盞男神社の真裏である。

追加情報として、『愛知の大正・戦前昭和を歩く』には長寿楼がまだ残存しているかのような書き方がされているが、おそらくもう無い。※(2023/03/14)執筆者の方からご指摘いただきまして、現・松岡健遊館として長寿楼はあるそうです。私が長寿庵と勘違いしていました。失礼しました。

 

弁財天

かつて遊廓の西側に遊里ヶ池という池が存在した。遊郭の土地造成時、土砂を掘った跡地に水を張ったもので、貸しボートや花火大会など、周辺住民が集う場所となっていた。不忍池をモデルとして、「市民の娯楽・慰安の場」とすることを目指し、1925年には弁天堂が設置された(琵琶湖の竹生島からお迎えした。細かいことは溝口編2023参照)。

現在、池は埋め立てられ、跡地には中村日赤がある。しかし弁才天中村日赤の敷地内に移築されており、中村日赤駅を2番出口から降りて左に曲がって少しだけ歩いたらすぐにその後姿を柵越しに見ることができる。実際に正面から見るには救急入口を横切らなければいけないのかもしれない。

 

詳しく書こうと思ったが疲れたので忘れないようにメモだけ残しておくと、太閤通焼肉屋(バス停「大門通」付近)から斜めに遊廓側へと入っていき、そのまま道沿いに歩いていけば、道路が突然細い通路になるので、そこが暗渠である。それまで歩いてきた道は濠ではなく、徳佐川という農業用水路の跡である。

「たいこめ」の謎/石栗奏美ラジオ

たとえば「鯛釣り船に米押しダルマ」をさかさまから読むと、「丸出しおめこにねぶりついた」になる。こういう、要するに最悪な言葉遊びを「たいこめ」と呼び、他に「気さくなあの子 目を閉じ閉じ」などあるが、この代表例として挙げられる元祖「たいこめ」にはもうひとパターンあって、それが「鯛釣り船に米を洗う」である。

これは逆さから読むと「うらあおめこにねぶりついた」となるが、「うらあ」って何?この質問者も指摘するとおり、元祖「たいこめ」という割にはピンとこなさすぎる(30年近く悩んでるということは、同じ悩みを抱えている人がたくさんいるということだ)。また、この回答者の説明にある、「俺は」のなまりで「うらあ」になったという説もあまり得心が行かない。

鯛釣り船に米を洗う -「鯛釣り船に米を洗う」 の、 「洗う」の部分がわかり- | OKWAVE

分かる人いたら教えてください。

 

こういう言葉遊びには不思議な淫靡さがある。

CUTT System: さかさ言葉「回文」のすべて

たとえばこの『さかさ言葉「回文」のすべて』は後半がほとんどエロ回文で構成されていて、小6の時に読み、性に関する知識の大半をこの本から得たが、とんでもなく興奮したのをよく覚えている。「ママのリアルなアナル、ありのまま…」や「肉棒、僕に…」など、収録されている回文を読むと、視覚情報では届ききらない官能が刺激されている感じが今でもある。

私はこれを読んで、知的な父親を持っていいなあ、と思ったものだが、それはAVやウラ本のことも含めて思ったのである。私の抱いている偏見では、AVやウラ本を入手して愉しめるのは知能の高い人で、低い人は、直接ソープランド通いをしたり、せいぜい『週刊大衆』やスポーツ新聞でヌードなどを見る程度なのである。

ひどいことを言うが、まあ確かに納得のいくところがある。

老人のエロス - jun-jun1965の日記

 

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2023年2月5日・12日「石栗奏美のHello!リアル☆スクール」はLOVEがタイトルにつくハロプロ楽曲スペシャルだった。以下紹介順。

1.LOVEマシーン(1999年 モーニング娘。

2.Magic of Love (J=J 2015Ver.)(1999 / 2015年 太陽とシスコムーン / Juice=Juice)

太陽とシスコムーン版の方がストイックな編曲か。

3.ちょこっとLOVE(1999年 プッチモニ

ハロプロのスカは名曲多いけどこれは格が違う。なぜかジャケットで市井紗耶香が泣いている。

4.ピーナッツバタージェリーラブ(2017年 カントリー・ガールズ

5.46億年LOVE(2018年 アンジュルム

そこまでいい曲じゃない。アンジュルム枠なら有頂天LOVEにしてくれよ。

6.What is LOVE? (2014年 モーニング娘。'14)

ボーっと聞いてたらこの時期を「プラチナ期」って言ったのかと思ったけど違った。

7.LOVE涙色(2001年 松浦亜弥

この頃あやや15歳かあ。ヤバすぎる。雅ちゃんとか小春とか明確にプラス4歳ぐらいに見えるんだけど、最近のハロメンは年相応。

8.激辛LOVE(2021年 BEYOOOOONDS)

9.Love take it all(2014年 ℃-ute

youtu.be

何か足りないなと思ったらこれはサビをユニゾンで聞かせる曲だからあんまりソロ歌唱に合わないのか。

10. My Darling~Do you love me?~(2020年 つばきファクトリー